The Design Musium
今回はイギリス、ロンドンにあるデザインミュージアムについてご紹介します。
デザインミュージアム
西ロンドン、ケンジントンのホランドパークの横にあるデザインミュージアムは、コンランショップを日本で展開するテレンス・コンランにより1989年に創設された20世紀以降の産業デザインに特化したミュージアムです。
デザインミュージアムは元々はテムズ川沿いの倉庫を改築してオープンしていました。
しかし、スペースの問題などから2006年に拡張計画が始まり、10年の時を経て、ケンジントンに移転オープンを果たしました。
館内は吹き抜けになっており、建物自体は無駄なデザインを一切取り除いたシンプルでありながら、彫刻的な天井が特徴です。
open: Mon-Sat 10am-6pm
Adress:224-238 Kensington High St, Kensington, London W8 6AG
常設展
3階の無料常設展「Designer Maker User」では、3者の関係を通して、モダンデザインの歴史を見ていくというコンセプトで、実際に普段使われている物の背景まで掘り下げた展示が行われています。
私たちの日常に当たり前のようにあるもののデザインにまつわるものがカテゴリー別に紹介されていて、デザインに興味のある方にはぜひオススメのミュージアムです。
ユーザーがどのように商品を使っていくかによって、デザインのあり方も変わってきているのが実際に見てわかります。
1番興味深かったのは、良いデザインとは何かと問いかける展示です。そこには戦争で足をなくし義足をつけた人、銃を構えた人、それぞれの写真が並べられています。
どちらもデザインをされたものであり、その物自体がどのような役目をするかによって良いデザイン、悪いデザインか決まるのでしょうか?義足にも、銃にもデザイナーがいて、作る人がいて、使う人がいます。
身近にある最新のプロダクトデザインから古い時代のデザインまで一挙に見ることができるデザインミュージアムはコンパクトなので1時間ほどで全て見ることができます。
有料展示
デザインミュージアムの地下1階には常設展とは別に、数ヶ月単位で変わる有料の展示があります。
現在は、2019年の最も革新的なデザインをファッション、建築、デジタル、交通、グラフィックデザイン、工業製品、それぞれの分野ごとに紹介しています。
料金は大体£12〜15ほどです。
ここから今後の展示内容を確認できます。
ホランドパーク
そして、デザインミュージアムに訪れたらぜひ隣にあるホランドパークも散歩してみてはいかがでしょう。
広い芝生と、木々に囲まれたホランドパークは静かでのんびりとした時間が流れています。
奥には京都ガーデンと呼ばれる日本庭園もあります。
デザインについて深く考えるきっかけをくれるデザインミュージアムは、歴史的な絵画や彫刻を展示している他のロンドンのミュージアムとはまた一味ちがった魅力があります。
ぜひ、参考にしてみてください。
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